大晦日の銭湯

大晦日の銭湯というのは、少し独特で、一年に一度だけの光景が見られます。

まず開店の時、12月31日は仕事が休みの人が多く、また翌日の元日は休業の為お客さんが早い時間から混み合います。
その混み方は、普段の日曜も混みますが、もう一段レベルアップします。

特に紅白歌合戦の人気が高かったかつて、番組が始まる時間までに入浴をすませようとするのか、とても混んでいます。
そして紅白が始まった頃にはガラガラになるのです。

混む理由はテレビ番組だけではないようです。混むのは男性の方で、女性の方はそうでもありません。この時間、女性はおせちの準備や大掃除など、新年の仕度で何かと大忙しだったと思います。
(今では時代が変わって、おせちも買ってきたり、掃除もプロに頼んだりと、男女共のんびりと年の暮れを過ごしてる方が多いかもしれませんが)
男性は家にいても、何も出来なくて(?)銭湯に行って留守にしている方が無難(?)という声もありました。

関東近郊の銭湯をやること約半世紀。全部で4軒のお店を渡り歩いて来ましたが、最後は20年間腰を据えて、町の変わりゆくのを番台から眺めておりました。 ブログは主に女将が担当しております。子供は3人。