かつて銭湯というと、長い煙突が目印だった頃がありました。
銭湯の煙突は、頂上部は直径およそ90cmくらい。一番地面に近い部分で周囲は4m50cmほど。大人3人が手をつないだ大きさです。
長さ(高さ)は25m。これは、木材を燃やすために必要な長さだということです。
煙突屋さんは、煙突の掃除をしに来てくれます。煙突の一番上にある直径70cmほどの穴から入り、紐を手繰りつつか、ゆっくり回りながら、煙突内部のススを落として下りて行きます。そして、地面近くにある扉から出てきます。最後にたくさんのススが袋に詰められて、作業が終わります。
お分りでしょうが、作業は煙突を上ることから始まります。煙突は風があるときはゆっくりと揺れるそうですが、命綱無しで、煙突に付いているはしごをスイスイ上っていきます。うちの煙突には、避雷針がついていましたが、その高さまで上っていたわけです。頂上で完全に立つ事も出来るようでした。
雷を誘うそれと、同じ高さまで登れるというのが、格好よかったですね。