お客さんが帰る時に、「いいお湯でした。」とか「今日はよく眠れます。」などひと声かけて下さることもあります。それはとても嬉しいことです。
ある常連のお客さんが、入浴後、帰る時に言いました。
「お風呂屋さんていい仕事だよね。皆んなお風呂に入った後は、気分が良くなって帰るんだから。」
私はちょっと驚きました。(こういう見方をしている人がいるんだ)と思うと同時に、(なるほど!)とも思い、何か気付かされた気がしました。
確かに、私たちお風呂屋は、場所を提供してるけど、細かく手を貸してはいるのではありません。お客さんは身体を洗うなど、自分のことを自分でやります。
このお客さんの言うように、『来た人皆んなが気分良くなる場所』というのはそうあるものではないかもしれないなと考えると、改めて、お風呂っていいなぁと思いました。そういう意味では、それを提供できるのはいい仕事なのではないかと思いました。
また、ある男の人が、風呂上がりにマッサージ機に掛かりながら、こう言いました。
「風呂っていいよなぁ。毎日入っても飽きるってことがないからなぁ。」
この言葉を聞きながら私は、(確かに、この人は毎日来てる。風呂は飽きるものではないなぁ。)
そういえば常連さんで、「今日2回目入ります。」と入って行った人がいました。