背景画の下の宣伝パネル

かつては銭湯の浴槽側の壁は、ペンキで風景画が描かれているお店が多くありました。

そしてその背景画と浴槽の間に、幅20cmほどの宣伝パネルがギッシリ、ズラーッと並んでいました。片側20枚ほどでしょうか。

それは主に、近所の商店の広告です。お蕎麦屋さん、中華屋さん、理髪店などなど。質屋さんもありました。背景画のスポンサーというわけです。

それは店の者が交換するのではなく、年に何回か広告屋さんが来て、パネルを追加したり、交換したりして行ってくれました。広告屋さんも大忙しです。

広告といえば、ケロリンの桶ですが、流し場の鏡にも下の方や右上の方の隅に、広告がプリントされているところもありました。スポンサーは多くが地元の企業だったようです。

最近では銭湯でこのタイプの鏡をほとんど見なくなりました。

関東近郊の銭湯をやること約半世紀。全部で4軒のお店を渡り歩いて来ましたが、最後は20年間腰を据えて、町の変わりゆくのを番台から眺めておりました。 ブログは主に女将が担当しております。子供は3人。