かつては銭湯の浴槽側の壁は、ペンキで風景画が描かれているお店が多くありました。
そしてその背景画と浴槽の間に、幅20cmほどの宣伝パネルがギッシリ、ズラーッと並んでいました。片側20枚ほどでしょうか。
それは主に、近所の商店の広告です。お蕎麦屋さん、中華屋さん、理髪店などなど。質屋さんもありました。背景画のスポンサーというわけです。
それは店の者が交換するのではなく、年に何回か広告屋さんが来て、パネルを追加したり、交換したりして行ってくれました。広告屋さんも大忙しです。
広告といえば、ケロリンの桶ですが、流し場の鏡にも下の方や右上の方の隅に、広告がプリントされているところもありました。スポンサーは多くが地元の企業だったようです。
最近では銭湯でこのタイプの鏡をほとんど見なくなりました。