ある日のことです。
お風呂に入って、いい気持ちでロビーに集まった家族の方々。ママと4歳位の娘さんが先に来ていて、ソファに座っていました。少しして、パパと小学1年生のお兄さんが来ました。
「何でも好きなジュース飲んでいいよ。」とパパが言うと、娘さんは早々に、やさしい炭酸飲料なっちゃんを選んで、買ってもらいました。とてもニコニコしています。
お兄ちゃんは何にするのかなと思っていたら、だいぶ迷って、なかなか決まりません。しばらく、どれにしようか考えあぐねていました。
ようやく、これだ!と決めて取り出したのは、なんと「トマトジュース」。小学生が渋いセレクトです。
パパもママも、「え?」と驚いていました。トマトジュースの横には、いちご牛乳もあるのに、それでもトマトジュース?
ママはお兄ちゃんに、「それでいいの?」と確認しましたが、お兄ちゃんは「うん」と答えました。
こうして、妹ちゃんとお兄ちゃんは、2人仲良く飲み物を飲み始めました。
でもお兄ちゃんは、ただひと口飲んだ後、難しい顔をして、すぐママにトマトジュースを渡しました。
それから妹ちゃんのなっちゃんを羨ましそうに見て、「アイスを買いたい」とパパにお願いしました。
風呂上がりにトマトジュースが美味しくなるには、まだまだ若過ぎたようです。