引っ越しの荷をトラックから降ろし終えたのは、午後7時を過ぎていました。日が長い時季でしたが、あたりはだいぶ暗くなっていました。
(引っ越しセンターなどは主流でなく、自分達でやる時代でした)
夕飯を気にかける私でしたが、主人も、手伝いに来てくれている男の人達も、明日の燃料にする薪を調達しに行くと言って、空になったトラックで仲間の銭湯の店に行ってしまいました。
そして2時間ほどして、数日分の薪を積んだトラックが戻ってきたのです。
ひとまず、明日の営業のために必要な燃料は確保されて、やれやれとなったのも束の間。夕飯に近所のお蕎麦屋さんから出前を取り、みんなでざるそばを食べ、私はまだ開けていない段ボールの山を見て、「疲れた」などと思っていられない気になりました。
そして余談ですが、私はこの時に食べたお蕎麦がきっかけで、お蕎麦が食べれるようなりました。